北海道からやって来た子牛は、窪川牛肥育牧場で450日間肥育されて窪川牛になります。

肥育期間は前期中期後期仕上げ期の4段階に大まかに分けられます。

出荷時の窪川牛は生後21ヶ月齢以上で、一般的なホルスタイン去勢牛よりも長い期間をかけて飼われており、
より熟成されたものになっています。

その上で枝肉の格付けが3等級以上を取った高品質のものだけが窪川牛という名前を付けられて店頭に並ぶ事になるのです。

肥育牧場に来て8ヶ月目の後期の牛
肉付きも良くなって背中の線も丸みを帯びています

導入後約4ヶ月間が前期です。
良質の粗飼料を多給する事によって出荷直前まで餌の食い込みを持続させられるようにしっかりとした腹作りを行います。
前期の間は稲藁やチモシーなどの乾草をたっぷりと与えます。
そして前期用の窪川牛専用配合飼料を給与量を徐々に増やしながら与えていきます。
同時に発酵ぼかしも与え始めます。

前期の次に約2ヶ月間、中期を設けます。
中期になるとチモシーの給与を止めて粗飼料は稲藁や乾草になります。
そして仕上げ用の窪川牛専用配合飼料を前期用飼料と混ぜて与え始めます。
牛の状態を見ながら仕上げ用飼料の割合を徐々に上げて行き、後期に入る準備を行います。


肥育牧場に来て8ヶ月目の後期の牛
肉付きも良くなって背中の線も丸みを帯びています

中期を終えてから約6ヶ月間が後期です。
後期の間に牛は沢山の配合飼料を食べて肉付きの良い、丸い体型になっていきます。粗飼料の稲藁や乾草は中期よりも与える量を制限し、配合飼料を出来るだけ沢山食べさせるようにします。
配合飼料は仕上げ用の窪川牛専用配合飼料とそれを用いて作った発酵ぼかしだけを与えています。

牛舎の床にはおが屑を撒いて牛が汚れたりお腹を冷やして病気にならないようにしています。
綺麗な床の上にいる牛は気持ちが良いので良く寝ります。
そして良く寝る牛は性質も温順であり、ストレスも少ないので良い肉になるのです。
おが屑は汚れたら新しいものに交換し、汚れたおが屑は良質の堆肥となります。


出荷直前の仕上げ期の牛
丸々とした肉付きの良い仕上がりになっています

後期を終えてから約4ヶ月間が仕上げ期となります。
後期で肉付きの良くなった牛を更に丸く、そして締りを良くし、熟成させて美味しい窪川牛に文字通り仕上げていきます。
粗飼料の稲藁や乾草は後期よりも更に給与量を制限します。
発酵ぼかしも給与を止めて仕上げ用の窪川牛専用配合飼料だけを与えます。

出荷の際には体に付いている糞などの汚れを落とし、綺麗にしてから出荷します。
出荷時の窪川牛の生後月齢は21ヶ月齢、生体重は約820kgです。
そして約480kgの枝肉が取れます。